Gegen
die Wand (2004)★2005.08.08掲載 ゲーゲン・ディー・ヴァント
愛より強く
監督:ファティ・アーキン 出演:Sibel
Kekilli(シベル・ケキリ)、Birol
Uenel(ビロール・ユーネル)、Catrin
Striebeck(カトリン・シュトリーベック)、
Meltem
Cumbul、Stefan
Gebelhoff(シュテファン・ゲベルホッフ)、Francesco
Fiannaca、Mona Mur(モナ・ムァ)、
Ralph
Misske(ラルフ・ミスケ)、Philipp
Baltus(フィリップ・バルトゥス)、Hermann
Lause(ヘルマン・ラオゼ)、
Karin
Niwiger(カーリン・ニヴィガー)、Demir Goekgoe、Cem Akin、Aysel
Iscan、Monique Akin、Canan Ata、
Cahit Aygueler、Adam Bousdoukos、Yilmaz
Canan、Aytun Ede、Selim Erdogan、Tugay Erverdi、Nurcan Esmertuerk、
Marco
Greiser、Orhan Guener、Sileyman Kaplan、Hatun Kazci、他
2004年のベルリン映画祭で金の熊賞を受賞し、ドイツ映画賞とヨーロッパ映画賞にも輝いた作品。40才のCahit(ユーネル)はアル中で自殺願望を抱いている。トルコ人女性スィベル(ケキリ)は20才、同じく自殺したいと考えていた。そんな二人が出会い恋する。スィベルは家族の束縛から逃れるため、Cahitに仮の結婚を頼むが断られ、自殺を遂行する。当時、女優としてのケリキではなく、彼女のヌード写真が一人歩きし雑誌や新聞に掲載されスキャンダルとなり、ケキリは授賞式の会場で涙ながらにマスコミを批判した。ドイツでは多くのトルコ人が活躍しているが、実際には人種差別は絶えない。アーキン監督はすでにドイツでは有名であるが、この映画が国際映画祭で賞を取るなど話題になったため「トルコ人」に拘った一部のドイツ人がいたのだと思う。個人的なトルコ人に対する感情を、メディアを利用して表面化させた卑劣な行為により、人権問題がクローズアップされた。(MICK) |